ロキソニン s と ロキソニン s プラス の 違い

ロキソニン s と ロキソニン s プラス は、日本でよく使用される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。これらの薬は、痛みや炎症を緩和するために使用されます。しかし、ロキソニン s と ロキソニン s プラス にはいくつかの重要な違いがあります。

成分の違い

ロキソニン s と ロキソニン s プラス の最も大きな違いは、それぞれの薬に含まれる有効成分の種類です。

  • ロキソニン s: 有効成分はロキソプロフェンナトリウム。これは非選択的なCOX阻害剤であり、痛みや炎症を抑える効果があります。
  • ロキソニン s プラス: 有効成分はロキソプロフェンナトリウムとアセトアミノフェン(パラセタモール)の組み合わせです。アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬であり、痛みや解熱効果を持っています。

ロキソニン s とロ キソニン s プラス の成分の違いにより、効果や使用方法にも違いが生じます。

効果の違い

ロキソニン s と ロキソニン s プラス の効果には次のような違いがあります。

  1. ロキソニン s: 痛みや炎症を抑える効果があり、主に関節炎や腱鞘炎、筋肉痛などの痛みや炎症を伴う疾患に使用されます。
  2. ロキソニン s プラス: ロキソニン sの効果に加えて、アセトアミノフェンの解熱鎮痛効果もあるため、発熱や頭痛、歯痛などの症状にも使用されます。

どちらの薬も痛みや炎症を抑える効果がありますが、ロキソニン s プラスは解熱効果もあるため、熱を伴う症状にも使用されます。

使用方法の違い

使用方法もロキソニン s と ロキソニン s プラス で異なります。

ロキソニン sロキソニン s プラス
1日2回、食後に服用1日3回、食後に服用

ロキソニン s は1日2回の服用が推奨されていますが、ロキソニン s プラスは1日3回の服用が推奨されます。

副作用の違い

ロキソニン s と ロキソニン s プラス の副作用も異なる場合があります。

  • ロキソニン s: 主な副作用には胃腸障害(胃炎、胃潰瘍など)やめまい、食欲不振があります。
  • ロキソニン s プラス: ロキソニン s と同様の副作用に加えて、アセトアミノフェンの過剰摂取による肝機能障害が報告されています。

どちらの薬も副作用がありますので、医師の指導のもとで正しい用量と期間を守って使用することが重要です。

注意事項

使用する際には以下の注意事項にも留意する必要があります。

  • 妊娠中や授乳中の場合は医師に相談すること。
  • 他の薬との併用時には注意が必要であり、相談すること。
  • アレルギー反応がある場合は使用しないこと。
  • 薬の長期連用は避けること。

まとめ

ロキソニン s と ロキソニン s プラス は、いずれも痛みや炎症を緩和するために使用される薬です。ロキソニン s は非選択的なCOX阻害剤であり、ロキソニン s プラス はロキソニン sにアセトアミノフェンが加わった解熱鎮痛薬です。使用方法や効果、副作用に違いがあるため、適切な薬の選択と医師の指導が重要です。