sdgs と mdgs の 違い

sdgs と mdgs は、国際的な開発目標の略称です。それぞれ、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)と千年開発目標(Millennium Development Goals)を指します。両者の間にはいくつかの重要な違いがあります。

1. 目標の内容

sdgs は 17 の目標で構成されており、その中に169の具体的なターゲットがあります。これに対して、mdgs は8つの目標から構成され、約21の具体的なターゲットがありました。

以下は、sdgs の目標の例です:

  • 貧困撲滅
  • 飢餓撲滅
  • 健康と福祉の提供

2. 対象と範囲

mdgs は特に途上国を対象としており、中でも特に貧困層や最貧国への支援が重視されていました。一方、sdgs は全ての国と地域を対象としており、貧困や環境問題の他にも、持続可能な生産消費や平和・正義などのテーマが新たに追加されました。

3. 目標達成のアプローチ

mdgs は特に国際支援に焦点を当てており、途上国への資金援助や技術移転を通じて目標達成を図ろうとしました。一方、sdgs はより包括的なアプローチを採用しており、政府、民間セクター、市民社会が連携して目標達成に向けて取り組むことが求められています。

4. モニタリングと評価

mdgs では、目標達成の進捗状況を定量的な指標を用いて評価しました。一方、sdgs では、より包括的なモニタリングと評価のために、さまざまな指標やデータソースが活用されています。さらに、sdgs は目標達成に向けた取り組みの進捗だけでなく、不平等や環境の持続可能性など、より広範な要素を評価することを重視しています。

まとめると、sdgs と mdgs の違いは、目標の内容、対象と範囲、目標達成のアプローチ、モニタリングと評価の方法にあります。sdgs はより包括的かつ持続可能な開発を目指しており、より広範な関係者の協力が求められると言えます。